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上森 祥平

日本チェロ協会会報 第52号 (2018年11月30日)より

1 . 近況を教えてください
おかげさまで、ソロ、室内楽、オーケストラと各地で様々な活動をさせていただいております。また、我が家は夫婦でチェロ奏者なので、子育ても互いに助け合いながら、時には家族で演奏旅行にも出かけ、賑やかな音楽生活を送っております。遂に今年、夏のバッハ× ブリテン全曲公演のアンコールで初の親子共演を実現する事ができました。

2 . チェロを始めたきっかけを教えて頂けますか?
近所にチェロ奏者の雨田一孝先生が住んでおられ、一人っ子の僕にとって、当時大学を卒業されたばかり雨田先生は憧れの存在でした。8 歳からチェロ教えていただき、大切にしていただいたおかげで、これまでチェロを続けられたと思っています。今も優れた演奏家を数多く輩出されている素晴らしい先生です。

3 . 一番ワクワクするときは、どんなときですか?
自分より若い世代のキレッキレの演奏に出会った時。

4 . チェロ以外に好きなことはありますか?
映画鑑賞、展覧会巡り、子供達と知らない所に当てずっぽうに行く事。

5 . 留学で得られたことについてお話ください
ヨーロッパ、中でも特にベルリンは極めてレベルの高いチェリストが世界中から集まり、それぞれが奇想天外な個性を持って活動しています。そんな人達に直接会って話し、様々な挑戦の先にある新たな指針となる答えを、それぞれが手探りで探す混沌の只中に自ら身を投じる事で、音楽の未来は今まさにここで生み出されているのだという実感とともに生活できる事は、他の何物にも代え難い魅力だと思います。
世界の頂点に触れ続けた経験は今に生かされています。音楽のユートピアを見てしまった今、どのように活動するべきか。この世で最も速度の速いものは ” 思考 ” であるという説がありますが、何処にいても思考だけは最先端でありたい、そしてそこから生まれたビジョンを形にしていく事に今は取り憑かれています。

6 . 今後どのようなチェリストとして活動していきたいですか?
チェロというメディアの可能性を広げる活動をしていきたいと思います。現在、バッハ× ブリテンの無伴奏チェロ組曲の全曲演奏会を毎年開催しており、この企画はほぼ間違いなく世界初の試みで、今年各誌で高い評価をいただいたこともあり、許される事なら一生続けたい企画ではあるのですが、それ以外にもさらに今後自分でも思ってもみないような企画が生まれるのではと感じており、そんな新たな挑戦を自分自身楽しみにしているところです。
また、演奏活動と共に、教育の面でも東京藝術大学で 1 0 年以上、今現在は京都芸大でも教鞭を取って来ましたが、もしかすると教育についてはもっと広い幅で活動していくべきなのでは、と感じています。学生のレベルはもちろん以前よりも上がりましたが、それより遥かに下の年齢層の子供達や、まったく逆に社会人やベテランの方々の、音楽に向き合うエネルギーには最近目を見張るものがあります。そんな魅力的な人々に囲まれながら賑やかにクリエイティブな日々を過ごすことは、非常に充実したものであると感じています。