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幸田 有哉

幸田 有哉 こうだ ゆうや

名古屋フィルハーモニー交響楽団

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日本チェロ協会会報 第47号 (2016年10月20日)より

1. 近況を教えてください  

現在は、名古屋フィルハーモニー交響楽団に所属しながら、弦楽四重奏などの室内 楽、またレッスンなどをして楽しくチェロの 活動をさせて頂いています。また最近は、子育てに奮闘中で、家でもプライベートでも バタバタの毎日です。

 

2. ご自分のお子さんには音楽の道へ進ん でほしいと思いますか?  

子どもは二人おりまして、上の子が3歳で 下の子が1歳で、今保育園に通っています。  今は特に楽器をしてほしいとは思ってい なく、様々な考え方がありますが、親とは 違う世界、親の影響を受けない世界で、広 い視野を持って自分の力で道を広げていっ てほしいです。もちろん音楽は好きでいてほしいという気持ちはありますし、今は歌 うのが好きなようなので、一緒にチェロで弾いてあげたりしています。とりあえず今は、 新幹線の運転士になりたいそうです。

室内楽で演奏会をされる時、どのような点を考慮して選曲をされていらっしゃい ますか?  

私の場合、室内楽に限らず、プログラムを考える際にはまず、依頼先の要望や 聴衆のニーズを踏まえて、音楽会に何が求められているかという点を考慮しなが ら、その上でテーマを決めます。同じ時代の作曲家や、編成など決める事で、音 楽会全体として聴きやすくなると思うのです。しかし、あまりニーズやテーマに 縛られても堅苦しくなるので、バランスを見ながら自分自身が弾きたい曲(特に 勉強したい曲を中心に)に取り組むのが1番良いと思っています。 チェリストになろうと思ったきっかけを教えてください。  学生の頃は、ただひたすら音楽をやりたい、仲間と色々勉強したいと思って やっていたので、将来の事はなんとなく・・・程度で、「プロ」になるという事 はどういう事かあまり考えていなかったかもしれません。音楽家にとって「プ ロ」とは、資格があるわけでもなく、演奏会をやればプロといえるのか、音大を 卒業すればプロなのか、お金を稼げばプロなのか、と定義は難しいのです。  中学2年の時、夏期講習で講習会に参加し、同年代の仲間ができて、色々な刺 激を受けました。(そこで出会った髙木慶太さんや奥泉貴圭らも現在活躍されて います)その後、岩崎先生に習う機会があり、「プロとは音楽に責任を持つ事 だ。」と言われて、そこから色々考えるようになりました。

 

3. チェロ以外に好きなことはありますか?  

チェロ以外に好きなことですが、美術館に行くのが好きです。 絵画は音楽と違い、 眼から入る芸術なので、音楽をしている時とは違う感覚に陥り、とても良い気分転 換になります。また、美術館の落ち着いた空間も好きです。最近は忙しくてなかな か行けていないのですが。

 

4. オーケストラでチェロを演奏される醍醐味は何ですか?  

言葉にするのは難しいのですが、1人1人が人格、価値観、年齢、学んできた環境、 しまいには楽器まで違う、それが室内楽のような少人数ではなく、何十人も集まって、 一つの作品を作るという、一見無謀にもみえる事をやっているのがオーケストラです。 その中で、チェリストとして、どのようにオーケストラ全体や作品に影響を与えるか を追求する、それがとても面白いです。 5. 年間、何曲くらいの演奏をされていらっしゃるのですか?  数えた事はないですが、オーケストラだけで100公演ほどは弾いていると思い ます。あと、ソロや室内楽となると・・・正直わかりません。 6. 今後どのようなチェリストとして活動していきたいか教えてください。  正直、この答えは模索中ですが、色々なことが出来るチェリストになりたいと思っ ています。特にオケ(所属してから6年目)は所属していないとできないことが多いの で続けていきたいと思っています。そして、良い音楽を常に続けたい、広い視野で 音楽を深めたい、良い音楽を探し続けたいと思っています。