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植木 昭雄

植木 昭雄 うえき あきお

日本チェロ協会会報 第48号 (2017年4月10日)より

  1. 1.近況を教えてください。

 今年で44歳になるのですが、40歳まではソロや室内楽、クラシック以外のジャンルのお仕事、家業の楽器屋の経営などありとあらゆる事をやってきたのですが、40歳を過ぎたころからオーケストラでゲスト主席として弾かせて頂く機会が増え、最近オーケストラの魅力にとりつかれています。

 

・きっかけは何ですか?

 演奏の場が変わったきっかけの一つに「弾いている楽器が変わったこと」があります。私は6歳でチェロを始めてから33歳まで、ずっと弦楽器製作者である父が作ったチェロを弾いていました。父のチェロは本当に澄んだ音色で力強く大好きなのですが、一度しかないチェリスト人生なので、一度はオールドのチェロを弾いてみたいという思いがありました。33歳の時父親が脳出血で倒れ仕事ができなくなり、自分のチェロを調整してもらえなくなったのをきっかけに、オールドの楽器を弾くようになり、いくつかの楽器を経て40歳で今弾いているイタリアンオールドのチェロに出会いました。持つ楽器が変わると、自然と演奏も変わりますし、音楽に対する考え方も変わってきたように思います。

 

・オーケストラで演奏される時の醍醐味は?

 オーケストラの醍醐味を語れるほど経験はないので偉そうなことは言えないのですが、やはり作曲家が一番力を入れて作曲したのは交響曲などオーケストラの曲なので、それの曲を隅々まで勉強し、一人で弾く時とは違ったチェロセクションとしての音色で弾けるのは本当に勉強になりますし、弾いていて幸せです。素晴らしい指揮者やソリストと同じ舞台で共演でき、アンコールですぐ目の前で世界的ソリストの演奏が聴けたりするのも魅力の一つです。

 

  1. 2.チェロを始めたきっかけを教えて頂けますか?

 弦楽器製作者である父は、私に自分の仕事を継がせるためには何か楽器が弾けたほうが良い、、、と思い私が5歳になったばかりのある日、子供用のヴァイオリンとチェロを持って帰ってきました。小さかった私は当然大きいほうを選びました、、、というのは冗談で、家にあったボッケリーニのチェロ協奏曲のレコードがお気に入りで、レコードがすり減るまで自分でかけて聞くほどチェロの音が好きだったようです。

 

・チェロを扱う上で一番心がけていることは?

 私は家業の楽器屋もやっているので、よくお客さんにも聞かれるのですが、私はいつも「自分の家族、子供だと思って扱ってください」とお答えしています。人間でも蒸し暑い湿気の多いところに長時間いれば体調が悪くなりますし、子供の顔が汚れていたら思わず拭くでしょうし、地震が来て棚が倒れてきそうなところに子供を寝かせません。楽器も同じだと思います。

 

  1. 3.一番ワクワクするときは、どんなときですか?

 ソロでも室内楽でもオーケストラでも、チェロのおいしいメロディーやソロが出てくる曲を弾くときは本番前ワクワクします。

 

・一番お好きな曲は何ですか?

 一番を決めるのは難しいですが、みなさんがよくご存知な曲で言うと、チャイコフスキーの交響曲5番の2楽章や、リムスキーコルサコフのシェヘラザードの3楽章などなど、たくさんありすぎて書ききれません!

 

  1. 4.チェロ以外に好きなことはありますか?

 冬はスキーに行って滑るのはもちろん、温泉に入りながら雪景色を見るのが最高です。あとワインが大好きで、大変な本番が終わった日の夜お気に入りのワインを飲むと、この上ない幸せを感じます!