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寺田 義彦

寺田 義彦 てらだ よしひこ

日本チェロ協会会報 第48号 (2017年4月10日)より

  1. 1.近況を教えてください

     国内で公益社団法人才能教育研究会 スズキ・メソードの指導者として教えております。 海外では一昨 年Melbourne(Australia)とDavos(Switzerland )、 昨年はRotorua及びAuckland(New Zealand)で開催された Suzuki Method Teacher Conference と同work shopに赴 きました。 いずれも約7~10日間、4歳から大人まで大勢の参加チェリストと楽しく過ごしました。また台湾では台北の青少年弦楽団チェロメンバー育成に10年以上協力しております。国籍や言語が異なっても同じチェロと音楽によって心が通いますね。New Zealand Suzuki Instituteは3年に一度開催するNew Zealand(以下NZ)国内スズキ指導者向けの研究大会ですが、待講師としてUSAからヴァイオリン、ピアノ、フルート、そしてチェロは寺田が招かれました。期間を通して、多くの参加者の幼児時期から始める器楽教育に対する研究熱心さが伝わりました。最終日の式典で大会参加者全員が講師にお別れの挨拶として原住民マオリ族の歌を暗譜で歌われ、ポリネシアのメロディに西洋音楽のハーモニーが加わってとても感動しました。

     その後にAucklandの指導者が中心となって開催されるCello work shopへ向かいました。NZのスズキ指導者はほとんどがヨーロッパ系の方々でしたが、受講する参加者は世界各地のルーツを持つ子供さんが多く、この国の多様性豊かな未来を感じました。

 

・ご指導で、大切になさっていることは何ですか。

 生徒さんがチェロを演奏できる喜びを感じられるように心がけて指導しています。チェロは独奏だけではなく、多くのアンサンブルで必要とされる楽器ですので、僭越ながらこのチェロを演奏することで「国籍」「人種」「民族」「信仰宗教」「性別と年代」の壁を越え、世界中の人々と交流できることをお伝えしています。

 

  1. 2.チェロを始めたきっかけを教えて頂けますか?

 弟が習っていたヴァイオリン教室の合宿に付き添いで参加、自分も楽器演奏したくなりました。弟のヴァイオリンの先生に相談したところ、11歳なのでチェロを勧められ、選びました。

 

  1. 3.一番ワクワクするときは、どんなときですか?

 チェロ指導や演奏も同じですが、自分が良いと思ったことを行動して、実現する時です。約20年前に全国の才能教育研究会会員へ「中古楽器募集」を呼びかけ、集まった楽器を海外の希望する国や団体にお渡ししました。昨年春、東京で私が指導を担当する生徒のお母様、現在の駐日ジャマイカ大使夫人Suzanne Allicock様からご相談を受けました。夫人の母国ジャマイカのユースオーケストラ National Youth Orchestra of Jamaica(NYOJ)は、ベネズエラにて青少年の健全な成長を願って始まったエル・システマ方式で団員育成を行っております。以来、発展を続けていますが、学ぶ子どもたちの楽器が常に不足しています。※National Youth Orchestra of Jamaica→http://nyoj.org/

そこで大使夫人は日本にて楽器寄付を募ることを発案され、私に協力を依頼されました。この件を才能教育研究会本部事務局に打診しましたところ、まだ同所に過去の寄付楽器が保管されていることがわかりました。それ全てを6月ジャマイカ大使Ricardo Allicock様へお渡しできました。内訳はヴァイオリンのうち21本と弓、残念なことにチェロはありませんでした。しかし、この報告記事がネットで紹介されると寺田の元にハーフサイズの中古チェロ2本が届きました。ありがたいです。僅かでも世界のチェリストを育てる援助になれば嬉しいです。日本チェロ協会の皆様で使わなくなったチェロがございましたら、是非お知らせください。