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伊藤 悠貴

伊藤 悠貴 いとうゆうき

株式会社ジャパン・アーツ

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日本チェロ協会会報 第45号 (2016年2月29日)より

1. 近況や最近の活動を教えてください

 ロンドンと国内各地でリサイタル やオーケストラとの共演で活動させていただいています。

 

2. チェロを始めたきっかけを教えて 頂けますか?

 初めに数ヶ月ヴァイオリンを習っ たのですが、「どうして先生は座って教えているのに僕は立っている の?」、と家で言っていたそうで、そこで両親がチェロを紹介してくれ たのです。

 

3. 伊藤さんが一番ワクワクするときは、どんなときですか?

 言葉を使わずに音楽を通して意思疎通が出来た時。

 

4. 一番リラックス出来るのは、どんなときですか?

 大切な人や親友と、心を許し素の自分でいられる時。

 

5. 演奏活動の中で印象に残っている出来事やエピソード等教えて下さい。

 あるリサイタルにて…次に弾く曲を勘違いし、始まりの音を左手で押さえた時に出る微かな音を共演のピアニストが一瞬のうちに聴き取り、 僕が弾き始める前に、元々弾く予定だった曲の最初の和音を弾いてくれ、それに対し一瞬で指板を移動修正し事なきを得、それがお客様にも分かりどよめきが起きた時、ライブ演奏は楽しいと感じました。

 

6. ロンドンと日本に拠点を置いて演奏活動をされていらっしゃいます が、ロンドンの音楽活動においてエピソードなどありましたら教えて 下さい。

 フィルハーモニア管弦楽団とコンチェルトデビューした時のこと、 女王居城のウィンザー城で、迷路のような城内を案内されながらたど り着いた控え室(多分メイドの部屋と思われます)からの眺めが見渡す限りの美しいグリーンと川…想像を絶する今でも忘れられない絶景で す。

 

7.今後どのようなチェリストとして活動していきたいか教えてください

 イギリス、特にロンドンでは他の国や都市と比べ、聴衆とアーティ ストとの距離が近く、より一体感があると思います。また演奏後のリアクションも大きいように感じます。アーティストにとって良いものは良い、悪いものは悪いとはっきり聴衆に示してもらうのが一番だと 思うので、良くも厳しくも、世界で最も重要な音楽マーケットプレイ スの一つであり、アーティスト達が凌ぎを削るロンドンは、イギリス と日本の掛け橋を目指し在英11年目の今現在も、僕にとって夢と刺激 の絶えない地です。これからも精進を続け、イギリスと日本の架け橋といったチェリストになるのが目標です。