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Tamás Varga

Tamás Varga タマーシュ・ヴァルガ

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団・ウィーン国立歌劇場 管弦楽団首席
プロ アルテ ムジケ

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2015年秋に、日本チェロ協会主催マスタークラス“オーケストラスタディー”の講師を務めました。日本のチェリストのキャリアの充実に、貢献したいです。                               日本チェロ協会会報 第45号 (2016年2月29日)より 1. 近況や最近の活動を教えてください 前回、2015年11月に日本から帰国 して、リサイタルを2回(シューマ ン、シューベルト、ベートーヴェ ン、ブラームス)と、室内楽を4回 (八重奏と四重奏)、ハイドンの協 奏曲とバッハの組曲の演奏会があり ました。オーケストラでは、ヤンソ ンス、ティーレマン、ネルソンス、 ミンコフスキーと共演し、1月は、 オペラ座で、ワーグナーのリング と、サロメ、リヒャルト・シュトラ ウスのアラベラと、大作が続きました。今は、次のシーズンの、CDの 録音、ドボルジャークとラロの協奏曲、コダーイのデュオの準備など をしています。CDは6月にイタリアで録音、カメラータ・トウキョウ から発売されます。お楽しみに。 2. チェロを始めたきっかけを教えて頂けますか? 所属していた児童合唱団では、皆、楽器を勉強することになってい ました。楽器のことは何も知らなかったのですが、特に理由もなく、チェロを選びました。「チェロ」という名前を気に入っていました。 3. ヴァルガさんが一番ワクワクするときは、どんなときですか? 同じ音楽的な嗜好を持った音楽家に出会うと、忘れられないようなコンサートになります。同等の技術レベルがあって、個人的にも互いに理解できる人との出会いに、ワクワクします。 4. 一番リラックス出来るのは、どんなときですか? 自然の中にいるとき。晴れた日に、湖や丘や森にいると、リラックスします。 5. チェロ以外に好きなことはありますか? 山でのハイキング、卓球、スキー、海やエキゾチックなところへの旅行。あと、料理も。実は、「刺繍」も趣味です。クロスステッチの テーブルクロスとか見ると、よく裏返してます。 6. ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団・ウィーン国立歌劇場管弦楽 団首席を務められておりますが、オーケストラで演奏する醍醐味をお 聞かせください。 オペラの首席チェロは、ほぼ毎回ソロがあります。オーケストラでもありますが、オペラほど頻度はありません。大人数のお客様の前で (2000 名を下回ることは少ない)、定期的に演奏すること、また同僚たちの前で演奏することは、エキサイティングな瞬間です。 7. オーケストラ・スタディーの受講生に向けて、一言お願いします。 このクラスでお伝えしたいことは、“オーケストラで演奏することの素晴らしさをどう見つけるか”です。なぜなら、オーケストラで演奏することは、とても楽しいことだからです。この30年間、ずっとオーケストラで演奏してきました。自分が楽しめなかったら、こんなに続 きませんでした。オーケストラで演奏することは、セクションの仲間 だけでなく、他の奏者とアンサンブルをすることができて、更に、首席は特に、自分を表現することもできて、様々なことができます。私のオーケストラ・スタディーの目標は、各自が、どのようにそれ を為し得るか、見つけて欲しいと思います。具体的には、緊張しすぎ ることなく楽器を心地よく演奏できること、あるいは、パッセージを 気持ちよく演奏できるようになればいいと思います。心地よく演奏で きることがオーケストラでの演奏を楽しむ唯一の方法だからです。 [インタビューの全容は “https://www.youtube.com/watch?v=kbZsKHkRd2k&feature=youtu.be”でご覧い ただけます。]