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大友 肇

大友 肇 おおとも はじめ

日本チェロ協会評議員

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日本チェロ協会会報 第51号 (2018年4月27日)より

1. 近況を教えてください
ずっと続けているクァルテット・エクセルシオは結成25年目に入りました。
実は昨年より東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団で首席の仕事をやらせていただいており、日常的には弦楽四重奏の活動に加え、オーケストラの仕事も徐々にさせていただいています。
4月の頭に『第3回 ながらの春 室内楽の和音楽祭2018』を私が住んでいる千葉県長柄町で開催しました。
音楽祭ではエクセ ルシオを中心としたメンバーと私の妻が主宰する音楽院の講師と一緒に演奏をしたり、 セミナー等を行い、常設の弦楽四重奏団ならではのものになりつつあるかなと思っています。

・25年の間で、得られているものとは?
まずは、素晴らしい作品に取り組むことができること。
4人の仲間それぞれのパートの役割を研究しながら、様々な作曲家が残した多くの作品に取り組むことで、 チェロの表現を探求できることです。

・音楽祭の醍醐味は?
普段とは違う、特別なことができるからこそ、音楽のお祭りといえると思います。
千葉県長柄町での音楽祭は、弦楽四重奏を中心として、他にもピアノやフルー トなどのレギュラー演奏者も交えての様々な編成の作品を演奏しました。
また、今年は室内楽のセミナーを開催したり、徐々に音楽祭として充実した内容になって きています。 ここから少しでも室内楽の楽しみを広げることができればうれしいです。

2. 一番ワクワクするときは、どんなときですか?
いろいろなワクワクを求めて様々な挑戦をしています。弦楽四重奏は4人で活動をしているわけですので、ゲストを迎えて5重奏、6重奏といった作品に取り組むことで新たな発見ができることなど。 また、何度も何度も演奏する曲のコンセプトを変えることに成功して、新たなアプローチで挑戦できるときなどはかなりワクワクします。

・新たな発見とは?
たいていいつも4人だけのリハーサル、本番という環境なので、例えば演奏上や音楽上のアイデアなどが偏ってくる場合があると思います。そういったとき、ゲストの方に入っていただくと、予期しない流れが生まれたり、想像しなかったアイデアを思いついたり、そういった新しい発見がいつもあります。

3. チェロ以外に好きなことはありますか?
映画を見ること、子供たちにご飯を作ること。

4. 20周年記念フェスティバルのご感想をお聞かせください
チェロが基本となっていながらも幅広い楽しみ方が提案されている様子をみて、大変感銘を受けました。

5. チェロ協会の評議員に新たに加わっていただきましたが、『チェロ協会に期待すること』はございますか?
日本中のチェリストが加入するという目標を立ててみるのはどうでしょうか。
チェロ協会には、特別に上手な人や、まあまあの人、あんまりの人、全然まだまだの人、いろいろなチェロの腕前の人がいて、なかにはチェロが大好きだけど全く弾けない人もいたりして、とにかく共通するのは、みんながチェロが好き、ということですね。すると、チェロ協会の魅力というのは、そこには、なんだか不思議と分かり合える人たちがいる、ということでしょうか。
チェロを弾いていてとにかくいつも楽しい、というのは理想かもしれませんが、時には思うように楽しめないとか、より楽しみたい!という時の強力な味方が山ほどいる、ということですから、これはすごいことだと思います。