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宇宿 直彰

宇宿 直彰 うすくなおあき

及川音楽事務所

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4歳から30年近くフランスで過ごしていますが、日本は大好きですし、日本での活動を今後は広げていきたいと考えています。世界の多くの方たちにチェロの音色の魅力を感じて欲しいと思います。

 

 

 

                                                         日本チェロ協会会報 第46号 (2016年6月2日)より

1. 近況を教えてください  

今年1月から4月中旬までは、パリ で過ごしましたが、日本での公演が4 月下旬に横浜からスタートし夏まで に10公演続きますので、しばらく日 本に滞在します。  最近は、コンチェルトやチェロの ソロ曲の依頼の他は、姉 宇宿真紀 子 と「“Les Cloches”(レ・クロッ シュ)」として活躍の場は広がりつつ あります。

 

2. チェロを始めたきっかけを教えて ください

1歳上の姉が、フランス、アルザ ス地方、コルマールコンセルヴァトワールで6歳の時にチェロを始め、 その時からチェロの音色に魅せられ、演奏したいと考えていました。コ ンセルヴァトワールでは、弦楽器は、子供の手に合った大きさのものが あるので6歳からレッスンを受けることが出来ますが、ピアノは大きす ぎるという理由で、7歳以上にならなければ受けられないのです。また 特徴として、まず6歳の9月から半年間だけ、毎週交互にヴァイオリンと チェロのレッスンがあり、半年後にどちらかやりたい楽器を選択するこ とになっています。私は、最初からチェロの音色が大好きだったので、 迷わずチェロを選びました。今でも変わらず楽器の中では、一番チェロ の音色が好きで、一日もチェロの練習を嫌だと思ったことはありませ ん。恐らく、厳しい訓練を受けた事がないから、ということもあります が、チェロが大好きです。

 

3.“Les Cloches”のデュオの演奏活動についてお聞かせください。  

姉とは、小学校中学年の頃から恐らく20年以上回数にして300回近く 一緒にアンサンブルをしていますので、もう暗黙の了解というか、同じ 親から生まれたからか、自然に気持ちが合い、音のバランスがよいので 楽しく演奏出来ます。“Les Cloches”とは、フランス語で、「鐘」という 意味です。私たちは、幼児期にフランスに渡り、日々教会の鐘の音を聴 きながら育ちました。そして、チェロとピアノのデュオを二つの鐘の響 きの重なり合いにたとえて、命名しました。デュオの演奏は、パリ音楽 院時代から、ショパンフェスティバル(パリ)やスペインのフェスティバ ル、ロシア サンクトペテルブルグの建都300年記念の式典で演奏をさせ て頂いています。音楽院卒業後、フランスナンシーでのサマーフェス ティバルでは、5日間連続コンサートを行った時は、さすがにいくら気 が合う仲と言っても、クタクタになったのを覚えています。

 

4. 今後どのようなチェリストとして活動していきたいですか。  

アーティストは、お客様が演奏を聴いて幸せになるための仕事をして います。より素晴らしい音楽にしたいといつも考えています。  東日本大震災のあと3年に渡り、福島県や宮城県でチャリティーコン サートを開催しました。ホール中の人たちが次々と涙を流されて、終演 後に固い握手とともに、「こんな幸せな気持ちにさせてもらえて、本当 にうれしかったです。」とお声を掛けて下さった時は、とても感激しま した。そして、チェリストであることを、心から幸せに思った瞬間でし た。技術を身につけることも大切ですが、心と心が通じ合い、感動を与 えられる演奏家になれることが最高だと思います。一音一音を大切に し、心で音を奏でるチェリストでありたいと考えています。